2019年 12月 31日
RAPID AIR 【インプレッション】 |
国内の入荷数が少なくて、誰も使っていないスペシャライズドのラピッドエア
怖くて使えない!
誰も使ってないし情報が少なすぎ!
そんな人のために人柱になってやりましたよ。
(チューブレスが気になっていたっていうのもありますが)
ということでレースや練習、ツーリングなどで総走行距離500km以上走ったので私のインプレッションを書いていきます。
今回使用したホイールはROVAL CLX50
いわゆるメーカー推奨ホイールです。
ですが、メーカーサイトには様々なメーカーから出されているホイールとの適合表が用意されていますので、ご自身で所有されているホイールが適合しているかお調べいただいたほうが安全です。
まずこのタイヤの特徴
1、ターボタイヤと同じコンパウンドを使ってる。
2、フロアポンプでタイヤビードが上がる。
3、シーラントは専用品を使用すること。(1セット分800円くらい)
4、ほかのチューブレスタイヤより安い(一本7500円くらい)
2番が本当のことを述べているなら、すごくいいと思いますよね!
チューブレスというとコンプレッサーや空気タンクを用意しないとビードが上がりませんからね。
これが理由でチューブレスにするのをためらっている方も多いはず。
専用のシーラントは本当に必要か疑問です。
でもこのシーラント、ただのゴム液じゃないそうで中に何か混ぜ物がしてあります。
この混ぜ物のおかげで空気が抜けにくくなるのだとか、、、、
まぁ、試してみる価値はありそうです。
というわけで今回試した条件は
・メーカーの言う通り専用のシーラントを入れて、専用のリムテープとチューブレスリムプラグを装着した場合(後輪)
・メーカーの言うことを無視してただタイヤをつけてノーチューブスのシーラントを入れてしまう低コスト型(前輪)
前者と後者でどれだけ差が出るのかも実験します。(いまさらながらメーカーの言う通りにしておけばよかったと思っているのは内緒)
装着は省きます、どうせリムテープを外してからプラグをつけるだけなので、、、
装着後はお楽しみ空気入れタイム。
空気を入れたら、、、、パンッ!という音がしました。
そのあと空気が漏れる様子もないため、ビードは完全に上がったようです。。。。
期待を裏切ることなくやってくれました。
愛してるスペシャ。、、、。
さて、シーラントを入れる作業も説明を省きます。
どうせ白いお薬をお注射してるだけなので。
さて、1週間ターマックをほったらかしにして、いざ練習に出かけるためにフロアポンプで空気を入れる。
そのタイミングでどれだけ空気が抜けているかを確認したところ
1週前 前後7BAR
1週後 前 4BAR 後6BAR
o.....rz
リアはかろうじてそのまま駆け出しても問題ありませんね、、、、
フロントは。。。。。ここまで明らかに数字が出てしまうと文句のつけようがありません。
まぁ、当日持てばいいという方には専用のシーラントは必要ないのかもしれません。
ですが、ブルべで使用する方やツーリングで何日も帰らないという方は何も考えず専用品を使用しましょう。
きっと後悔することになりますから、、、、、。
導入編はここまでにして、インプレッションに入ります。
タイヤのグリップそのものは他のターボシリーズと同じ。
同じコンパウンドを使用しているので、その点に全く変化は感じません。
差が出たところは
・差が出たのはサイドビードのケージングが固いためコーナー時のヨレが少なくなった。
・推奨エアー圧が低いため乗り心地が良くなった。
他のシリーズでは基本タイヤを組むときはタイヤレバーを使用せず手組でした。
今回のタイヤはあまりにもサイドビードが伸びないためやむなくタイヤレバーを使用しました。
これはラピッドに限らず、ほかのチューブレスタイヤに言えることだと思いますが、、、、。
ですが、その硬さが今回タイヤそのものの剛性アップにつながったのではないかと思います。
次に推奨エアー圧についてですが。一このタイヤは5~7BARと低圧運用ができるのが特徴です。
試しに(単純に空気を入れ忘れただけですが)3BARで走行したところ、ビードが落ちることなく走行することができました。
(いつパンクするか恐怖しながら乗ったことは言うまでもないですね、無事でよかった、、、、)
チューブレスそのものがエアーボリュームが多いため、乗り心地が良くなるといわれていますが、さらに低圧で走ることができるため体への負担は減ること間違いなしです。
総評
個人的には使用しやすいタイヤではないかと思います。
まず安いですし、フロアポンプさえあればインストールできますし、面倒なら専用のシーラントを使用せずにも使えますし(オィ)
それに伴ってシーラントが入っているため大抵のパンクは防げますし、ツーリングやレースの時のパンクトラブルを忘れることができるのは大きなストレス軽減だと思います。
一見運用しにくいように思えるロードチューブレスですが、それぞれのメーカーが技術を注力して開発を進めているので間違いなく物はよくなっています。
一度はチューブレスを諦めた方、そんな方にお勧めできる良品だと私は思います。
by akira_s_3939
| 2019-12-31 21:15
| 自転車